モノから学んだエイジング

僕は持ち物すべてにこだわりがあって、永く使えるもの、メンテナンス性、流行り廃りに影響されない普遍的なデザイン性、ブランドやデザイナーの歴史や背景、開発秘話、量産品ではなく職人の魂がこもっているかどうかなど考えて購入しています。

 

そういった質のいい物にこだわって長年使ってきて学んだこと…それはエイジングして新品の時より遥かにかっこよくなるということ。

 

エイジング=歳を重ねること。

 

悪い言い方をすれば老ける、老いぼれる。劣化する。

 

大切に愛情込めてメンテナンスしながら丁寧に使っていくと物は成長する。

 

機械ものだったら、歯車のアタリがとれて、オイルも新しいのをさすとどんどんなめらかな使い心地になっていく。

 

革モノだったら、最初は硬かったのが、やわらかく、経年で付いた傷はなじみ味となり、どんどん濃い深い色にエイジングしていく。

シルバーやゴールドもしかり。。。

 

でも本質的にいい物でも使わないと、革だとカビは生えるし、時計だとオイルは劣化するし、錆びが固着する。

 

人間も同じだと思うんですよね。

 

身体も大切に使う(ジムで筋トレやランニング、スポーツ等)と老け込まずに、生涯現役でいける率が高くなる。

 

汚れれば汚れるほど(仕事)、傷つけば傷つくほど(筋破壊)、しっかりメンテナンスすれば(超回復)、美しくエイジングするんです。

 

たまにいるんですよね。しわくちゃなんだけどむっちゃかっこいい人。むっちゃ色気ある人。

 

単に老いぼれただけじゃない、ひとつひとつ歴史と経験が刻まれたしわというか、上手くは言えませんがいるんです。

 

いましかないこの肉体をしっかりたいせつに使ってエイジングしていきたいものですね。